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『幽霊』イーディス・ウォートン【新本和書定価】
¥2,970
『幽霊』(作品社)は、北米、イギリス、ヨーロッパの屋敷や城を舞台に、美しい意匠と、人々の、とりわけ女性の情念と、静かに迫り来る怪異の恐怖を繊細に描く、幽霊小説集の傑作です。 イーディス・ウォートンは、20世紀初頭のアメリカにあったエレガンスを素晴らしい繊細さで描き出します。時代の変わり目にあって、消えゆく上流階級の人々やその文化的遺産の数々を、郷愁と批評の入り混じる言葉でディテール豊かに書きました。 代表作のひとつ『無垢の時代』は、映画「エイジ・オブ・イノセンス」を通じて覚えていらっしゃる方も多いかもしれません。保守的な社交界と新しい市民社会の間で葛藤する女性たちの内心を描くのも彼女の魅力のひとつです。 そんなウォートンの大きな魅力として、ゴースト・ストーリーもあります。幽霊を信じる、幽霊と交わることができる特別な人というより、死者や怪異の気配をある種の静謐さや神聖さを持った恐れとして感じる「幽霊を感じる人」を描く物語は、私たちも感じたことがある何かを描いた普遍性があるようにも思います。 かつてハードカバーで刊行されていた名著が新装版として戻ってきました。おすすめです。 『幽霊』 イーディス・ウォートン 薗田美和子、山田晴子 訳 作品社
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※ご予約『詩が教えてくれたこと』(田中和雄/童話屋)
¥1,430
予約商品
※8/29頃発売予定で、ご予約を承ります。 詩の出版社、童話屋の創業者で編集長の田中和雄さんの本が出ます。 『ポケット詩集』シリーズをはじめ、50年にわたって現代詩を私たちに届け続けてきた田中さんが、詩人たちとの交流や、詩の編集者という仕事のこと、これから詩と出会う人たちへのアドバイスなど、優しくわかりやすい言葉で語りかける一冊です。 茨木のり子、石垣りん、三好達治、まど・みちお、谷川俊太郎、阪田寛夫、くどうなおこなど、たくさんの詩人たちとのエピソード、60編の詩を収録し、その詩にまつわる編集者としての思い出や読みどころなど、充実した内容です。 手に収まりの良い新書判で、茨木のり子『詩のこころを読む』とも同じ大きさです。 本書は、2012年に田中和雄さんがナビゲーターを務めたNHKカルチャーラジオ「詩歌を楽しむ 詩のトビラ ひらけごま!」テキストをもとに加筆修正したものです。そのため中高生から大人まで幅広い方々にとって優れた詩の入門書になっていると思います。 【出版社による本書の紹介】(以下引用) ◆日本の近代詩を味わう入門書、新しい決定版! 童話屋編集長・田中和雄(91歳)が50年の長きにわたり出会ってきた詩人たちの言葉と、その魅力をやさしく綴る一冊です。 谷川俊太郎、茨木のり子、まど・みちお、三好達治、阪田寛夫、石垣りん、吉野弘、川崎洋、俵万智、宮沢賢治、北原白秋など詩人・歌人たちの作品や人柄にふれながら、詩の面白さ、ことばの力をあらためて伝えます。 ●詩の入門書といえば、三好達治『詩を読む人のために』、茨木のり子『詩のこころを読む』(いずれも岩波書店)という名著があります。著者の田中和雄(91歳)はこの2冊に導かれて詩に目覚め、詩の本の編集者になりました。 ●本書では、数々のすぐれた詩が“教えてくれたこと”を中学生にもわかる平易な言葉で書いています。 ●宮沢賢治の「雨ニモマケズ」に心を打たれた著者の少年時代のことや、40年以上に渡り交流をもった谷川俊太郎、広告会社時代からの盟友である工藤直子、晩年に親しくさせていただいた茨木のり子、石垣りん、まど・みちお、阪田寛夫といった詩人たちとの交流も綴りました。 ●国語の先生や保護者の方の参考となるように、著者が小中学校でおこなってきた「詩の授業」も誌上再録しました。 ●詩を愛する人はもちろん、詩になじみのない人、詩を読んだことのない人にこそ、手に取っていただきたい本です。「子どもの心」を思い出したい人にもおすすめします。 ●約60編の詩歌を収録。きっとあなたの心に響く詩と出会えます。そして、詩が新しいトビラを開けてくれるでしょう。 目次 はじめに 一. 「詩のトビラ」を開ける 自分の感受性くらい(茨木のり子)ぞうさん(まど・みちお) くまさん(まど・みちお) 二. 「雨ニモマケズ」が「ポケット」に 雨ニモマケズ(宮沢賢治)詩は たぶん(川崎洋)地下水(川崎洋) 三. いま どこにいるの つき(谷川俊太郎)ふじさんとおひさま(谷川俊太郎) おに(谷川俊太郎)青い地球はだれのもの(阪田寛夫) 水の星(茨木のり子)月から見た地球(北原白秋) 四. どこから来たの ぺんぎんの子が生まれた(川崎洋)I was born (吉野弘) はるかな国から-序にかえて(三好達治) 二十億光年の孤独(谷川俊太郎)ありがとう(谷川俊太郎) 五. わたしはだれ?わたしは何? ぼく(谷川俊太郎)生まれたよぼく(谷川俊太郎)ぱん(谷川俊太郎) ゴリラはごりら(くどうなおこ)おーい(くどうなおこ) たくさんの今日(くどうなおこ) 六. 二人で生きる 祝婚歌(吉野弘)どうして一緒にいるんだろう(谷川俊太郎) ひとり暮らし(茨木のり子) 七. どう生きるの 倚りかからず(茨木のり子)汲むーY・Yにー(茨木のり子) 表札(石垣りん) 八. ふつうの暮らし 便所掃除(濱口國雄)夕方の三十分(黒田三郎)学校(辻征夫) 九. やさしさは限りがない 店屋さんごっこ(池下和彦)利き手(池下和彦)好物(池下和彦) 表情(池下和彦)『オレがマリオ』より(俵万智) チョウチョウ(まど・みちお)にじ(まど・みちお) 十. かまきり語、かぜ語 おれはかまきり(くどうなおこ)「し」をかくひ(くどうなおこ) どんぐり(くどうなおこ) 十一.子どもが笑う おならうた(谷川俊太郎)おならは えらい(まど・みちお) おしっこのタンク(阪田寛夫)スケベエ大会(阪田寛夫) おとなマーチ(阪田寛夫)けんかならこい(谷川俊太郎) 十二.詩の授業 雪(三好達治)かっぱ(谷川俊太郎)ぼくのゆめ(谷川俊太郎) 十三.戦争はごめん 千羽鶴(谷川俊太郎)にんげんをかえせー原爆詩集・序ー(峠三吉) 水ヲ下サイ(原民喜)願いー一少女のプラカードー(谷川俊太郎) 戦争と平和(谷川俊太郎) 十四.どこへ行くの 幻の花(石垣りん)急がなくては(茨木のり子) 百歳になって(谷川俊太郎)まなび(谷川俊太郎)船出(辻征夫) 追悼 谷川俊太郎さん おわりに 初出・出典一覧 本書で取り上げた詩歌の作者紹介 著者プロフィール 田中 和雄(著) 1935年東京生まれ。株式会社博報堂を経て広告の企画制作会社レマンを創業。77年に東京・渋谷に子どもの本の専門店「童話屋書店」を開く。安野光雅との出会いをきっかけに出版を始め、詩人の工藤直子、谷川俊太郎、まど・みちお、坂田寛夫、茨木のり子、石垣りんらの詩集を手がける。1998年に出版した絵本『葉っぱのフレディ-いのちの旅』はベストセラーになった。90歳を超えた現在も編集者として出版活動を続けている。 装丁者プロフィール 島田 光雄 1932年東京生まれ。千葉大学工学部卒業。グラフィックデザイナー。童話屋の書籍のデザイン、装幀に携わる。「のはらうた」「ポケット詩集」「葉っぱのフレディ」など田中和雄と童話屋の書籍を制作してきた。本年94歳。『詩が教えてくれたこと』の表紙のデザインを担当。
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『朝のピアノ 或る美学者の「愛と生の日記」』キム・ジニョン【新本和書定価】
¥2,420
この234の断章は死をもって終わるけれど、そこにある静かで確かな生きる意志は、これを読んだ私たちみんなの別々の生の中に続いていく。そんな思いが湧き上がる一冊です。 「2017年7月、がんの宣告を受けた。それまで続いていたすべての日常生活は、シャッターを下ろしたように中断された。病院での闘病生活が始まり、患者としての日々が始まる。あれからちょうど十三ヶ月。この書は、その間に私の体と心、そして精神を通り過ぎていった小さな出来事の記録である。」 この日記の主、キム・ジニョンは韓国の哲学・美学者で、ヴァルター・ベンヤミンやロラン・バルトの研究者として知られています。彼が死の三日前まで綴ったこの日記は、内省の言葉、日常の描写、哲学的な思索、マルセル・プルーストやグレン・グールド、松尾芭蕉の引用がちりばめらた断章で、彼自身が翻訳したバルトの『喪の日記』を彷彿とさせます。 『喪の日記』が母を失った悲しみの中から新しい生と愛を見つけ出す試みだったように、この日記は死の迫る中にあっても生きること、他者を愛することを捉え直す試みのように読めます。 「病は自然である。わたしはいま、自分の中の自然と向き合っている。自然と向き合うということーーこれは忘れられていた原点に戻るということ、わたしの自然と新たな人生を始めるということだ。ヴィタノーヴァの時間。」 『朝のピアノ 或る美学者の「愛と生の日記」』 キム・ジニョン 著 小笠原藤子 訳 CEメディアハウス 刊
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『画家のブックデザイン』【和書定価新本】
¥2,860
本とは、長い時間をかけて何度も折に触れて読み返されることで特別なものになっていくもので、それにふさわしい装丁や造本がなされた、手工芸品とも呼べそうな素晴らしい本がかつてたくさんあった。それを教えてくれる、眺めていると美しさにため息が出てしまう一冊です。 ブックデザイナーという仕事が出来上がる以前、画家が装丁をおこなうことが多かったといいます。この本は、明治後期から昭和にかけて著名な画家たちが手がけた美装本の数々を、全ページカラーの写真で紹介します。 登場するのは橋口五葉、小村雪岱、木下杢太郎、岸田劉生、竹久夢二、恩地孝四郎、中澤弘光、川端龍子、杉浦非水、藤田嗣治、東郷青児、佐野繁次郎、棟方志功、村山知義、武井武雄、芹沢銈介、中川一政、安野光雅、司修。日本画、洋画、民藝、グラフィックデザインなど、各々のバックグラウンドと本との関わりを簡潔に解説してくれるテキストが、装丁作品と合わせて収録されています。 身近なアートの小品としての本を愛でるカタログとして、日本のモダニズムの流れを辿るデザイン資料として、これからの本づくりのヒント集として、手元に残しておきたい充実した内容です。 『画家のブックデザイン 装丁と装画からみる日本の本づくりのルーツ』 小林真理/誠文堂新光社
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『明日のパン』【和書定価新本】
¥2,500
関西のオカンはなぜ毎日のように「あ、明日のパン買うとかな……」とつぶやいてしまうのでしょう。オカンだけではありません。自分のこと、大事に思う身近な誰かの明日を気に掛けるちょっとした瞬間に「明日のパン」がふわりと舞い降りてきます。 明日も今日と同じような日常がやってくる、その日常を共にする誰かや自分へのささやかなケアの気持ち、ちょっとうっとおしい老婆心、グッと抑制した応援の気持ち、つまりは素朴な愛が、「明日のパン買うとかな……」と言わせるのかもしれません(知らんけど)。 そんなパンと人のつながりについて、さまざまな思い出を21人が書いたエッセイ集です。 「イナダくん、パンの耳持って帰り。明日のパンや。なんやったら昨日のもあるで」 (稲田俊輔「青春の朝ごはん」) 「明日のパン」や「明日のごはん」と唱えることによって、いろいろな生活がちょっとずつ日付を刻んで生き延びている。 (大前粟生「可能性を減らす」) 東京へ出発する朝も、やっぱりわたしはスティックシュガーをたっぷりかけたトーストを食べた。 (中前結花「母のおまじない、父の作文」) 著者21人は、作家、エッセイスト、ブロガー、哲学者、社会学者、芸人、舞台俳優、企業経営者と多様な顔ぶれです。 稲田俊輔、いぬじん、大前粟生、川西賢志郎、清繭子、紅ゆずる、黒田季菜子、しまだあや、鈴木潤、スズキナオ、谷じゃこ、谷川嘉浩、津田匡保、なか憲人、中井治郎、中前結花、はらだ有彩、福井晶、藤井亮、宮浦宣子、虫明麻衣(敬称略) ぜひみなさんの「明日のパン」の思い出も教えてください。 出版社からの情報(版元ドットコムより引用) https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784911802007 目次 「明日のパン」とは 「絶対、6枚切り」鈴木潤 「スクランブル」川西賢志郎 「夜のミスタードーナッツ」清繭子 「ずっと食べたい」谷じゃこ 「母が選んでいたもの」虫明麻衣 「家出中年」いぬじん 「明日の明日の明日の矛盾をあなたと」はらだ有彩 【コラム】明日のパンの謎〈前編〉オカンはなぜ、毎日のように「明日のパン」を気にするのか 「青春の朝ごはん」稲田俊輔 「大阪の鍋の中で」紅ゆずる 「いつまでも大阪の初心者」スズキナオ 「母のおまじない、父の作文。」中前結花 「可能性を減らす」大前粟生 「京都とポケモンシール」谷川嘉浩 「明日の約束」黒田季菜子 【コラム】明日のパンの謎〈後編〉オカンはなぜ、毎日のように「明日のパン」と声に出すのか 「北から西へ、ふたりの朝食はつづく」宮浦宜子 「近畿の果てから」なか憲人 「持ち運べる命」福井晶 「いつも、ちょっと、辛気くさい」中井治郎 「雨蛙男のフレンチトースト」津田匡保 「すてきなピンジェント」藤井亮 「明日のサンドイッチ」しまだあや 前書きなど 「明日のパン」とは明朝に食べるパンの意。明日の糧。今日買っても、今日は食べない。主に関西エリアの日常会話において使用される。食パンを指すケースが多いが、ロールパン、フランスパン、クロワッサン、サンドイッチなど、パンの種類はいろいろ。冷凍保存すれば、明日の明日の朝、明日の明日の明日の朝… …と、いつでも食べられるようストックできる。明日のパンは、私たちの生活に安心と平和と愛をもたらす。 版元から一言 エッセイ集「明日のパン」を企画・制作した「ノオトBOOKS」は、コンテンツメーカー(編集プロダクション)の有限会社ノオトが2026年夏に立ち上げた新しい出版レーベルです。ずっと持っておきたくなるような本を、自分自身や大切な誰かにプレゼントしたくなるような本を、しっかりと丁寧に作ります。 著者プロフィール 稲田 俊輔 (イナダ シュンスケ) (著) 料理人、「エリックサウス」総料理長、飲食店プロデューサー、文筆家。鹿児島県生まれ。大学時代を京都で過ごす。2011年東京駅八重洲地下街に南インド料理店「エリックサウス」を開店。SNSでの情報発信のほか、レシピ本、エッセイ、小説、新書と多岐にわたる執筆活動を行う。著書に、『稲田俊輔のおそうざい十二カ月 旬を味わう一汁三菜』(暮しの手帖社)など。 いぬじん (イヌジン) (著) ブロガー。大阪府出身、在住。広告会社の元コピーライターで、現在は新規事業開発に取り組んでいる。2012年に、はてなブログ「犬だって言いたいことがあるのだ。」を開設。「Books& Apps」や「サイボウズ式」など複数のウェブメディアでコラムを連載中。人生の中で生まれ続ける小さな悩みたちについて、くよくよと考え続けるのが趣味。 大前 粟生 (オオマエ アオ) (著) 小説家。1992年生まれ、兵庫県出身。2016年「彼女をバスタブにいれて燃やす」がGRANTA JAPAN with早稲田文学公募プロジェクト最優秀作に選出され小説家デビュー。23年『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』が映画化。26年2月号の『ユリイカ』で特集が組まれる。著書に『おもろい以外いらんねん』『物語じゃないただの傷』『プレイ・ダイアリー』など。 川西 賢志郎 (カワニシ ケンシロウ) (著) 芸人。1984年、大阪府東大阪市出身。2006年からお笑いコンビ「和牛」のツッコミとして活動し、日本最大規模の漫才コンテスト「M1グランプリ」にて、2016年から2018年の3年連続で準優勝を獲得。2024年3月のコンビ解散以降も芸人活動を続け、ライブやテレビ番組、ドラマなどに出演している。 清 繭子 (キヨシ マユコ) (著) エッセイスト。1982年生まれ。大阪府出身、東京都在住。小説家を目指し、39歳で出版社を辞め、独立。連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」(好書好日)、書評などを執筆。育児と仕事をしながら夢を追う日々を綴った『夢みるかかとにご飯つぶ』(幻冬舎)でエッセイストデビュー。近著に『学校を休んだ日は本をひらいて』(主婦と生活社)。 紅 ゆずる (クレナイ ユズル) (著) 俳優。大阪府大阪市出身。元宝塚歌劇団星組トップスター。卓越したコメディセンスで、ステージ・オフステージ問わず新たな立ち位置を確立し、多くのファンに強烈な印象を残す。現在は松竹エンタテインメントに所属し、舞台に加えてテレビ番組などへ活動の場を広げる。 Instagram(@kurenaiyuzuru_official)X(@yuzuru_kurenai) 黒田 季菜子 (クロダ キナコ) (著) 児童文学作家。富山県出身、大阪府在住。3人の子どもたちとの日々のつれづれや、次女の闘病生活、自身の雑感や小説などをnoteやウェブ連載などに綴る。第33回小川未明文学賞大賞受賞、第59回日本児童文学者協会新人賞受賞。著書に『あの日、ともに見上げた空』(Gakken)、『今は子育て三時間目』(KADOKAWA)などがある。 しまだ あや (シマダ アヤ) (著) 作家。教育・就活分野のソーシャルデザインを10年、のち独立。書いたnoteが話題となり、エッセイ作家としての活動をスタート。文筆のほか、企画やMCなど。生活をバラまくのが趣味で、自宅の94%を1020代に開放したり、気に入った街に自室の一部を移植したり、3カ月毎にチェンマイ滞在したりと、いろんな暮らし方を実験中。 鈴木 潤 (スズキ ジュン) (著) 子どもの本専門店「メリーゴーランド京都」店主。三重県四日市生まれ、菰野町育ち。「メリーゴーランド四日市」勤務を経て、2007年に京都店長に就任。著書に『絵本といっしょに まっすぐまっすぐ』(アノニマ・スタジオ)、『物語を売る小さな本屋の物語』(晶文社)。暮しの手帖「すてきなあなたに」執筆中。京都精華大学非常勤講師。少林寺拳法弍段。 スズキ ナオ (スズキ ナオ) (著) ライター。東京生まれ、大阪在住。ウェブサイト「デイリーポータルZ」などを中心に執筆中。著書に『新幹線から見えたすき家へカレーを食べに行く』『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと 増補新版』『家から5分の旅館に泊まる』(ともに太田出版)、『思い出せない思い出たちが僕らを家族にしてくれる』(新潮社)など。 谷 じゃこ (タニ ジャコ) (著) 歌人。1983年大阪生まれ、在住。短歌のZINE制作などを行う。作品に、私家版歌集『クリーン・ナップ・クラブ』『ヒット・エンド・パレード』、鯖短歌のZINE『鯖しかみえない』などがある。短歌で遊ぶフリーペーパー『バッテラ』を発行。そのほか、さまざまなウェブメディアにて短歌やエッセイを執筆している。鯖と野球が好き。 谷川 嘉浩 (タニガワ ヨシヒロ) (著) 哲学者。1990年生まれ。京都市在住。京都市立芸術大学美術学部デザイン科講師。著書に、『増補改訂版 スマホ時代の哲学』(ディスカヴァー携書)、『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』(ちくまプリマー新書)など。社会時評やカルチャー評論、エッセイなどを執筆するほか、企業との協働も。ポッドキャスト「Ink and Think」なども更新中。 津田 匡保 (ツダ マサヤス) (著) 株式会社ファンベースカンパニー代表取締役社長・CEO・CHO。兵庫県宝塚市出身。食品企業を経て、2019年にファンの感情を探究する「株式会社ファンベースカンパニー」を仲間たちと共に創業。2020年より現職。著書に「ファンベースなひとたち」(共著・日経BP)。マンガとヒップホップとスターウォーズをこよなく愛する。 なか 憲人 (ナカ ケント) (著) 漫画家、ウェブライター。兵庫県出身。ウェブメディア「オモコロ」「となりのカインズさん」等で執筆。漫画家としての著作は『とくにある日々』(ヒーローズ)、『バキのわ!~バキを語る女子高校生たち~』(チャンピオンクロス連載中)など。YouTubeチャンネル「けんの生活チャンネル」では、自炊をしたり友人に服を選んだり、生活の様子を発信している。 中井 治郎 (ナカイ ジロウ) (著) 社会学者。1977年、大阪府生まれ。龍谷大学社会学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。文教大学国際学部専任講師。著書に『パンクする京都』『観光は滅びない』(ともに星海社新書)、『日本のふしぎな夫婦同姓』(PHP新書)がある。ウェブメディア「よみタイ」(集英社)にて『こんな質問が来る』連載。Xアカウント「ジロウ」の中の人。 中前 結花 (ナカマエ ユカ) (著) エッセイスト。兵庫県生まれ。現在は東京で活動。2017年、「ほぼ日」に掲載されたエッセイが話題となったことを機に、多数のメディアでエッセイを執筆。糸井重里氏や麒麟の川島明氏ほか著名人からも注目を集める。著書に『好きよ、トウモロコシ。』『ミシンは触らないの』(ともにhayaoki books)、『ドロップぽろぽろ』(講談社)。 はらだ 有彩 (ハラダ アリサ) (著) テキストレーター。兵庫県出身。テキスト、イラストレーション、テキスタイルをつくる〝テキストレーター〞。著書に『日本のヤバい女の子』シリーズ(柏書房/角川文庫)、『ダメじゃないんじゃないんじゃない』(KADOKAWA)、『「烈女」の一生』(小学館)、ルームメイトとの生活を描いたコミックエッセイ『帰りに牛乳買ってきて』(柏書房)など。 福井 晶 (フクイ アキラ) (著) 食の編集・ライター。兵庫県出身、東京都在住。相撲の番付表がある酒場が好きな食いしんぼうで、食は箱で推している。食う飲む書くを生業としながら、NPO法人サンカクシャの広報としても活動する。Podcast「なみのりフーディー」のパーソナリティー。中銀カプセルタワービルの元住人。SNSは「ふくい」。@fukufukufuku_00 藤井 亮 (フジイ リョウ) (著) 映像作家。1979年愛知県生まれ。武蔵野美術大学卒。手間と時間を惜しまず、くだらなさにこだわった映像を数多く制作。TVCM、ミュージックビデオ、演劇、展示プロデュース、番組制作など、その活動は(くだらないものに限り)多岐にわたる。映画「大長編 タローマン 万博大爆発」脚本・監督。著書『ネガティブクリエイティブ』(扶桑社)ほか。 宮浦 宜子 (ミヤウラ タカコ) (著) 食卓ディレクター。北海道出身、兵庫県在住。Life on the table主宰。「食卓にはあらゆるものがあらわれる」を信条に食を通した対話と交流の場をつくる。大阪釡ヶ崎にて世界各地の粥を参加者とつくる『おかゆのしあわせ』、日本で暮らす外国人が母国の家庭料理をふるまう『ウィークエンド世界食堂』など。2020年の移住を機にエッセイ集『北の女が食べる西』発行。 虫明 麻衣 (ムシアケ マイ) (著) 編集者、エッセイスト。京都府生まれ。早稲田大学卒業後、朝日新聞社を経て独立し、フリーランスとして編集やプランニング、エッセイ執筆等に携わる。好きなものは東京ヤクルトスワローズの逆転勝ち。すぐ旅に出がち。最近のお気に入りの旅先は韓国。noteでは「散財日記│光で気分を整える」を連載中。@hannarry
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『茨木のり子 全日記』第①巻(全3巻)【和書定価新本】
¥5,500
茨木のり子の日記がいよいよ刊行スタートしました。 詩人の茨木のり子は、今年2026年で生誕100年。去る6月12日がお誕生日でした。 女性として自立して生きる思いをうたった「自分の感受性くらい」や、亡き夫に捧げた「歳月」、晩年にうたった「倚りかからず」など、戦後の現代詩を代表する作品を多く残した詩人です。 彼女が27年間綴った日記が全3巻で刊行されます。今回はその第1巻。 丹念に活字におこし、注釈と人名索引も備えた資料的価値も高い内容に仕上がっています。 カラー口絵には在りし日の茨木さんの姿や、日記の実物から抜粋したページなどが収録されています。 何より造本が素晴らしい仕上がりです。鮮やかな山吹色のクロス装に黒で箔押しされたハードカバーで、日焼けを防ぐカバー帯と函が付きます。 黒の箔押しであしらわれているのは、茨木さんが年賀状のために自身で刷った版画です。 ページを大きく開くことのできるしなやかな製本で、机に寝かせてゆっくりと読むことができます。スピンが2本、山吹色とグレーのコンビネーションでついていて、読みかけのページと巻末の注などに挟んでおけます。 ・出版社katsura booksによる紹介文 医師・三浦安信と結婚した1949年11月、大学ノートに日記を書き始めた。 1955年からは日記帳に、詩人たちとの交流、書いた詩のこと、日々のこと、 晩ごはんのおかず、映画や演劇の批評、読んだ本、世相のことを綴った。 そして日記は、1975年、最愛の夫・安信が逝くと文字数が減り、 その二年後、日記帳は閉じられた。 没後二十年の時を経て、詩人茨木のり子の穏やかな魅力ある日々、 ニ十七年間の日記を公開する。全3巻。 第1巻=1949-1952/1955ー1962 第2巻=1963ー1968(2027年春刊行予定) 第3巻=1969ー1977(2027年末刊行予定) A5変形判 472ページ カバー、函入り ■こちらもおすすめ 『茨木のり子全詩集 新版』岩波書店 https://flaneur.base.ec/items/117191847 『石垣りんの手帳』katsurabooks https://flaneur.base.ec/items/98814984
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『茨木のり子全詩集 新版』
¥9,020
戦後の現代詩を代表する人のひとり、茨木のり子は、来年2026年に没後20年を迎えます。 それを前に、全詩集の新版が刊行されます。 内容は、 「生前に刊行された全ての詩集、没後刊行の『歳月』、単行詩集未収録詩篇百余篇、新発見の日本語の詩と尹東柱の詩の翻訳、代表的エッセイ「はたちが敗戦」「『櫂』小史」、さらには口絵写真数十枚を収録」とのこと(岩波書店HPより) A5判 546ページの上製本で、充実した内容が期待できます。 かつては花神社から美しい白のクロス装で出ていましたが、こちらは古書価格が高騰していましたので、増補新版の刊行はうれしいニュースです。 『茨木のり子全詩集 新版』 茨木のり子 著/宮崎治 編 岩波書店
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『石垣りんの手帳』【和書定価新本】
¥3,960
詩人、石垣りんが日々を綴った手帳、その現物を1ページずつ写真に収めた貴重な本が出ました。 石垣りんは戦後の現代詩を代表するひとり。働く女性、生活者としての視点から、優しく、また鋭い言葉を残しました。戦前に14歳で銀行に就職して以来、定年まで勤め、実家の皆を支え続けた生涯でした。 その実家は荏原中延、後年に住んだマンションは石川台にありました。フラヌール書店から少し歩いて大崎広小路駅で東急池上線に乗れば、どちらもその沿線にあり、それは石垣りんさんが日々通った道筋です。 この本は、石垣さんが毎年使っていた手帳を原寸大で収録しています。手のひらに収まる小ぶりなもので、彼女が勤めていた日本興業銀行の支給品で、30冊遺されていたものから342ページ、37歳から78歳までの日常を抜粋してあります。そこに鉛筆で食事や体調のこと、人に会ったことなど、毎日のことが書き留められています。丁寧な筆跡は、その詩の作風にも通じているように感じます。 本書の冒頭には谷川俊太郎さんが石垣さんを追悼して読んだ詩が掲げられています。 石垣さんの詩やエッセイと合わせて、ぜひお手元に置いておいてください。 『石垣りんの手帳 1957から1998年の日記』katsura books刊
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『ひとりを愉しむ食事』有元葉子【和書新本定価】
¥2,750
この本には、ひとりごはんをたまにちゃんとしてみたくなる魔法がかかっている気がします。 そして、ひとりのごはんづくりが楽しくなったら、それをちょっとだけ多めにつくるんだと思えば、みんなのごはんをつくる心持ちも少し楽になるような気がしました。 ハードカバーで写真も鮮やかなこの端正な本がキッチンにあると、ちょっと気分がちゃんとするような気がします。 有元葉子さんはこう書きます。 「ひとりごはんは、どっちにも行けます。 どこまでいいかげんにしても、誰も何も言わないし、 逆に、どこまでもちゃんとすることもできます。 自分の選択ひとつ。」 そうは言っても、ひとりの食事なんて、買えば何とでもなるし、億劫なんですよね……なんて思いながらパラパラとこの本をめくっていると、いや待てよ、なんだかやたらと美味しそうだし、簡単に贅沢な気分を味わえるんじゃないだろうかこれは……と、食への好奇心が湧いてきます。 炊きたての玄米にオリーブオイルと塩、貝と水を火にかけるだけで美味しい汁物。そんなふうにすぐできるなら、やってみようかな。 そう思いながらさらにページをめくると、トマトソースのパスタ、ハーブとチーズのオムレツ、「花束のようなサラダ」と、どんどん美味しそうで美しい、でもシンプルで飽きなさそうなメニューが次々と。どれも無駄のない手順や上手な省略のしかたが丁寧に書かれていて、できそうな気がします。 さらには餃子の皮をつくる、とんかつを一人ぶんだけ揚げる、ピザを一人ぶんだけさっと捏ねて焼く、刺身をサクで炙る……と、有元さんは楽しそうにやっていきます。 この一冊を通して、レシピらしい手順や分量の解説めいたページは無く、それぞれの料理についてのエッセイと美しい写真が続きます。でも、ちゃんとつくれそうです。それだけ、大事なところだけを易しく語っているように読み取れます。 ■目次 1章 私の食事のベーシック 白いご飯 玄米ご飯・その1 常備食 揚げ物 貝と水 玄米ご飯・その2 リゾット パスタ 卵 ワイン 2章 作ることも愉しむ、私のとっておき 花束のようなサラダ 全部の皮がかりかりの焼き餃子 果物とチョコレートのピッツァ ビーフシチュー 炙る
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『運命の旅』 【和書新本アウトレット】
¥2,640
【新本アウトレットのため、定価の50%OFFとなっています】 ナチス占領下のパリからの脱出、スペイン、ポルトガルへの逃避行を経てアメリカ亡命、そして終戦後のベルリンへの帰還。およそ15年に渡る苦難の旅を、ドイツの大作家が振り返るメモワールです。 ユダヤ系ドイツ人のアルフレート・デーブリーンは、代表作『ベルリン・アレクサンダー広場』がジョイスの『ユリシーズ』やムジール『特性のない男』と並んで前衛小説の傑作と評価される作家。 ナチス政権下のドイツを逃れて家族と共に移住したパリが占領され、作家はさらなる脱出に迫られます。家族の離散、収容所生活といった困難を冷静な筆致で克明に振り返りつつ、哲学や信仰、内心の葛藤や家族への想いも語ります。また大戦期のヨーロッパを俯瞰する視点から、当時の緊迫した情勢を描き出します。 50代半ばでベルリンを離れ、彼が再びこの街に戻ったのは70歳。街も彼自身も大きく変わり、過去との断絶の前に立ち尽くしながらも、現実と対峙する思索を諦めません。 本書はフランクル『夜と霧』などと並んで読み継がれるべき貴重な記録なのではないかと思います。 『運命の旅』 アルフレート・デーブリーン/長谷川純 訳 河出書房新社
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『イン・アメリカ』スーザン・ソンタグ 【和書新本アウトレット】
¥2,310
【新本アウトレットのため、定価の50%OFFとなっています】 20世紀アメリカを代表する批評家のひとり、スーザン・ソンタグには小説家の顔もありました。 19世紀末に世界的な人気を博した実在の舞台女優ヘレナ・モジェイェフスカをモデルに、母国ポーランドでの成功を投げ打って単身アメリカに移住し第二の成功を収めた女優マリーナの生涯を描いた大作。膨大な史実を織り込みながら、フィクションとして巧みに世界を再構築します。ひとりの移民女性の冒険というストーリーにはソンタグ自身のメモワールを仮託しているようでもあり、20世紀初頭の文化状況を大きく描き出すところには批評家ソンタグの視座が表れています。 翻訳はソンタグといえばこの人といえる、故木幡和枝さん。 出版社では品切れ重版未定ですが、新本美品です。 『イン・アメリカ』 スーザン・ソンタグ/木幡和枝 訳 河出書房新社 ※束幅(厚み)が40mmあるため、クリックポストではなくレターパックプラスでの配送となります
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『Mo Story 子猫のモー』【和書新本定価】
¥2,750
手のひらに収まるすべてが愛らしいとしか言いようがない、とてもおすすめの絵本です。 不思議な光を追って、家族が寝静まった家を飛び出してしまった子猫のモー。 そのあどけない好奇心も、モーを助ける森の動物たちの気の良さも、彼らのすべての表情もしぐさも朴訥さも、すべてが愛らしいんです。 小ぶりで広げた手のひらほどのハードカバーというのが、また愛らしいんです。 【出版社HPより】 ある眠れない夜、子猫のモーは窓の外に見つけた”笑っている光”を追って、森へ冒険にでかけます。モーは森で出会った気さくで楽しい動物たちから、旅に出る前の準備や、初めて会う人への挨拶の仕方、気持ちを共有する方法など、さまざまな知恵を学びます。しかし、同時に動物たちは皆、森に住む恐ろしいクマに気をつけろと警告するのでした。モーはクマに出会わずに、”笑っている光”を見つけることができるでしょうか? 韓国在住の人気イラストレーター、チェ・ヨンジュが描く子猫のモーの冒険が待望の日本語化! 日本語翻訳は『大家さんと僕』などの心あたたまる漫画作品も手掛ける、芸人・漫画家のカラテカ矢部太郎が担当しました。 新たな挑戦や出会いを前に一歩を踏み出す勇気をもらえる、子どもも大人も楽しめる絵本です。 http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=34137 『Mo Story 子猫のモー』 チェ・ヨンジュ Yeonju Choi 作・絵 矢部太郎 訳 玄光社 刊
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『トーキョー湯けむり裸の心 品川Lover編』川上修生【和書定価新本】
¥900
「これはどこの銭湯でも同じなのだが、その日最初に全身を湯に浸すときの快楽と言ったらない。 無上の無上。 全身がジンジンジンジン喜びで満たされる。」 品川区で営業している銭湯は、今年4月の時点で20だそうです。そのうち19の銭湯を巡って、銭湯へのラブレターのごとく思いの丈を綴った銭湯ジンがこれ、『トーキョー湯けむり裸の心 品川Lover編』です。 書いたのは川上修生さん。どうやらフラヌール書店からも近い戸越銀座あたりにお住まいで、街歩きと銭湯が大好きなことがおしゃべりから察せられます(お話するのも本を見せてもらうのも今日が初めてなもので)。品川区にとどまらず、東京中の銭湯探訪を続けているといいます。 「端的に言うと、『救われた』のです。銭湯に」 銭湯探訪のきっかけをそう語る川上さんの文は、建物の細部や周りの町並み、お風呂で居合わせた人々とのささやかな交流など、消えつつあるものを大切に掬い上げるような優しさがある……とも言えますが、コミカルでテンポよく進んでいきます。カバーのイラストも川上さんが描いているのですが、このタッチのユルさそのままの文章。 銭湯で会う人々の日常だけでなく、銭湯とその周辺の街の歴史にも目を配る、散歩者の眼差しが素敵な一冊です。 『トーキョー湯けむり裸の心 品川Lover編』 川上修生
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『je suis là ここにいるよ』【新本和書定価】
¥2,860
こんなに心に染みる造本があったかな……と思える、ずっと持っていたい絵本が生まれました。 亡くなってしまって、もう姿が見えない愛するネコ。見えないけれど、いまもここにいる。 ネコを亡くしたボクはただ一人、クリーム色の本文用紙にぽつんと描かれている。 亡くなったネコは、薄い膜のような半透明の紙に描かれて、いつもと同じくボクの側にいるのに、別のレイヤーに行ってしまってボクには見えない。 それが、段々と、見えないけれどそこにいると感じられてくる。 愛する存在と死別する悲しみとそれを受け入れること、その心の流れを、造本の技法によってこんなにも心に迫るものとして表現できるなんて、素晴らしいなと思います。もちろん、素直で余計なものを脱ぎ捨てた絵と言葉が魅力的なのは言うまでもありません。 『je suis là ここにいるよ』 シズカ 作・絵/月とコンパス
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『音楽のはたらき』(デヴィッド・バーン/野中モモ訳)【和書定価新本】
¥3,960
サブスクの海を漂流して音楽の聴き方がどんどんと断片化していく私たちに、音楽とはどのように人と結びつき、創られ、愛されてきたのかを大きな塊としてガツンと教えてくれる、トーキング・ヘッズのデヴィッド・バーン渾身の主著といえる傑作だと思います。 音楽の根源を辿る文化人類学的考察、音楽家として創作を語る生の言葉、トーキング・ヘッズの協働を振り返る歴史的証言、エンジニアとして語る制作の歴史と現在、プロデューサーとして語るビジネスの構造、音楽の求道者として語る音楽の深淵。この一冊にバーンはどれだけ叩き込んだのだ……と慄きます。 『音楽のはたらき』 デヴィッド・バーン著 野中モモ訳 イースト・プレス 内容・著者紹介(出版社のHPより) https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781621968 「音楽は、人を解放し、人生を肯定する」 元トーキング・ヘッズのデヴィッド・バーンが生涯をかけて考え続けてきた、音楽を快活に祝福する情熱的な試み。待望の初邦訳。 作詞作曲、パフォーマンス、テクノロジー、録音、キュレーション、ビジネス。 今年最高の音楽書だ。洗練された装丁、美しい印刷、しゃれたイラスト。これは美しいコレクターズアイテムになるだろうけれど、本文ではそれ以上のことが起こっている。あふれんばかりの好奇心が爆発しているのだ。―ニール・マコーミック「デイリー・テレグラフ」 ポップのように親しみやすいが、ほぼすべての段落に驚くほど独創的で深い考察と発見を含めることに成功している。本書はあなたに音楽を違ったかたちで聴かせることになるだろう。―オリヴァー・キーンズ「ザ・サンデー・テレグラフ」 音楽が作られる文脈についての研究であるのに加え、自分自身や世界の見方を変えることのできる、進化し続ける芸術様式を堂々と讃える本だ。 ―フィオナ・スタージェス「インディペンデント」 サウンドの生物学的および数学的基礎についてのバーン氏の博識な考察には、あらゆる種類のクリエーターが刺激を受けるだろう。パターンと反復の性質、そして美的体験に対する人々の神経学的反応に関する彼の観察は、すべてのクリエイティブな分野に当てはまる。―「エコノミスト」 手に取ってどの章からでも読み始めることができる素晴らしい本であり、たいへん読み応えのある充実した内容だ。この様々な角度から音楽を考察する魅力的な本は、インスピレーションの源としても、単純に役立つ品としても、演奏する人はもちろんのこと、音楽の歴史や進化、音楽文化を知りたい人にもおすすめだ。―「アイリッシュ・タイムズ」 (目次) 1, 逆からの創造 2, ぼくのパフォーマンス人生 3, テクノロジーが音楽をかたちづくる パート1:アナログ 4, テクノロジーが音楽をかたちづくる パート2:デジタル 5, 無限の選択肢:キュレーションの力 6, レコーディングスタジオにて 7, コラボレーション 8, ビジネスとファイナンス 9. シーンを作るには 10, アマチュアたちよ! 11, ハルモニア・ムンディ デヴィッド・バーン DAVID BYRNE 1952年5月14日生まれ。1974年にニューヨークでトーキング・ヘッズ結成。1991年の解散までにオリジナルアルバム8枚、ライヴアルバム2枚を発表。ソロとしても活動し、ブライアン・イーノ、X-Press 2、ファットボーイ・スリムらとの共作をはじめ、現在までに多くの作品をリリースしている。1987年には坂本龍一らと映画『ラストエンペラー』の音楽を手がけアカデミー賞作曲賞を受賞。2018年に発表した『アメリカン・ユートピア』はブロードウェイでもパフォーマンスされ、スパイク・リー監督により映画化された。また、レコードレーベル「ルアカ・ボップ」を創設する一方、フォトグラファー、映画監督としても活動し、世界各地でのインスタレーションなど数多くの視覚芸術作品を発表している。自転車の旅についての著作『バイシクル・ダイアリーズ』などもある。
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『境界 世界を変える日本の空間操作術』【和書定価新本】
¥3,300
垣根、塀、犬矢来、障子、土間、三和土、関守石、鳥居……。 日本建築には、柔らかな境界を作り出す知恵が古くからあります。内と外、光と影、聖と俗の境界を、物理的に強固な障壁によってではなく、人の意識に働きかけるある種の「結界」を自在に操ることで、作り出します。 本書は静けさの漂う端正な写真を数多く掲載して、伝統的な美をありのままに伝えてくれます。巻末では、日本の現代建築を牽引する3人、隈研吾、藤本壮介、石上純也が、日本の伝統的空間操作術の実践として、それぞれの建築作品を開設するテキストを寄せています。 「人と人、人と物、人と自然の関係を繊細にコントロールし、調整できる建築」、「関係性の建築」が現代建築の目指す新しいスタンダードであり、日本建築はその大きなヒントになると、彼らはいいます。 私たちひとりひとりにとっても、他者と共生しやすい生活の形を考えるヒントがここにあるかもしれません。 『境界 世界を変える日本の空間操作術』 監修 隈研吾/写真 高井潔 淡交社
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『彼女のカロート』荻世いをら【和書定価新本】
¥2,200
この本、レジで一気に読んでしまいました。これはとても面白いです。 表題作「彼女のカロート」と「宦官への授業」の二つの中編のうち、まずは「彼女のカロート」を読んだのですが、この一編だけでもすぐにこの本を買っていいと思います。 静謐でうっすらと不穏な空気の中で、美しかったり、醜かったり、ユーモラスだったり、さまざまな質感の描写が織り合わさっていきます。ストーリーはサスペンスといっていいのか、筋は無いというべきなのか、どちらにしても、この世界に引き込まれて没入してしまうことは間違いありません。 耳が聞こえなくなってしまった女性(彼女はほんとうに聴こえないのか、聴こえているのではないのか)との筆談と肉声のやり取りを追いかけるうちに、読んでいる自分の聴覚までも異様に冴えてくる感触がありました。 解説の千葉雅也さんは、この作品を黒沢清監督作品のメタ・ホラーが持つ亡霊性とユーモアの感覚に例えます。 出版社のHPにある作品紹介はこう言います。 「耳が聞こえなくなった女性アナウンサーからの依頼は、彼女自身のために新しい墓をつくってほしいというものだった。彼女とのどこかちぐはぐなやりとりが主人公の日常を静かに侵食していく」 このあらすじを見ても何だかわからない。でも、わからなくても面白いです。 ぜひ読んでみてください。 『彼女のカロート』 荻世いをら/フィルムアート社 【出版社HPより引用】 長く単行本化が望まれてきた傑作小説、待望の刊行。 耳が聞こえなくなった女性アナウンサーからの依頼は、彼女自身のために新しい墓をつくってほしいというものだった。彼女とのどこかちぐはぐなやりとりが主人公の日常を静かに侵食していく表題作「彼女のカロート」。読むことに困難を抱えながら文学に殉じる青年がある〈宝物〉をめぐるシュールな冒険に巻き込まれていく「宦官への授業」。発表時に読者を衝撃と驚嘆の渦に巻き込んだ、1行ごとに読む快楽に包まれる2篇を収録。 彼女はさりげない、かといって愛想を失い切らない──レストランで食事を注文したついでに水を頼むような──口調でこう声をかけた。 「あとお墓下さい」 (「彼女のカロート」より) 「彼女のカロート」は、小説だけでなく、広い意味での「書くこと」を後押しする触媒としての力を発している作品だと思う。本作がさらに広く読まれ、人々にヒントを与えることを願ってやまない。 ──千葉雅也(哲学者・作家/本書解説) 当時も興奮し、いままた興奮が新鮮に胸に迫るこのテキストを、もしかすると作者名すらしらなかった新しい読者に手渡せることは、奇跡あるいは僥倖としかいいようがない。 ──江南亜美子(書評家/本書解説) ※収録作「彼女のカロート」(『すばる』2010年7月号)、「宦官への授業」(『文學界』2013年12月号) ◆シリーズ[First Archives] 倉本さおり・滝口悠生・町屋良平の3名が選者となり、文芸誌に発表された小説や入手が困難になっている書籍のなかから、あらためて読み直されるべき作品を刊行していくシリーズです。 文学には、発表時に大きな反響を呼びながらも単行本として読まれる機会を持たないまま時間が過ぎていってしまうことが少なくありません。 First Archives は、そうした作品をはじめて書物として残し、文学の記録として手渡していくための試みです。 発表から時を経て、こうして刊行される作品が、新たな読者との出会いを生むことを願っています。 https://www.filmart.co.jp/books/978-4-8459-2529-2/
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『まだ見ぬソール・ライター THE UNSEEN SAUL LEITER』【和書定価新本】
¥4,180
写真家ソール・ライターは、フラヌール(都市の遊歩者)のひとりであったと思います。マンハッタンを散歩する中で目にする日常に特別な美しさや静けさを見つけ出して、スナップショットで捉えます。 ソール・ライターはファッション写真家として『エスクワイア』や『ハーパース・バザー』といった雑誌で活躍しました。その独特な色彩感覚や構図の魅力はストリート・フォトにも感じられますが、それ以上に彼の詩的な想像力は街や人々を撮るときにこそ感じられます。 この作品集は、ライターの没後に発見された一万点を超える未整理のスライドの中から、およそ10年の作業を経て選び抜かれたもの。35mmフィルムからカットされひとコマずつフレームにマウントされた膨大なスライド、そのひとつひとつに都会の物語が結晶していると思うと、膨大なスライドの入った箱の積み上がる彼の乱雑なアトリエがとても神秘的な空間のように思えてきます。 この写真集ではスライド・フィルムから大きくA4サイズほどに引き延ばされ、コダクロームやアンスコクロームなど、彼が愛用したカラーフィルムの独特の色を楽しむことができます。 フラヌール書店でも長く人気のある一冊です。 『まだ見ぬソール・ライター THE UNSEEN SAUL LEITER』 ソール・ライター/青幻舎
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サイン本『辺境恋愛詩』雪舟えま【和書定価新本】
¥3,080
短歌集の名作『たんぽるぽる』を生んだ歌人の雪舟えまさんは、小説もとても素敵なんです。 その最新作『辺境恋愛詩』がサイン本で入荷しました。 雪舟えまさんの小説といえば、『凍土二人行黒スープ付き』(増補版/創元文芸文庫)がとても素敵な短編集でした。 宇宙のどこかの惑星を舞台に、透徹した、荒涼としたともいえる世界の中で、家の声を聞くことができる主人公シガとクローン人間のナガノの旅と愛の深まりを描いたいくつの短編が、この作品集の核となっていました。SFといえばそうなのかもしれませんが、静寂の中にほんのりと温かさと切なさがある物語です。 そのシガとナガノの旅の続きを描くのがこの『辺境恋愛詩』です。前作世界がお好きな方、雪舟えまさんの歌を愛する方はきっと待望の作品ですよね。 美しい装画は、漫画家の小松万記さん。 雪舟さんのサインが入った後にシュリンクパックしてから発送された製品で、まったくの未開封です。 〜出版レーベル soyogo booksの紹介文引用〜 家と対話ができる「家読み」シガと逃亡中のクローン人間ナガノ。 愛し合うふたりは家読みの仕事をしながら幸せな旅を続けていたが、 ひとつの事件がきっかけで遥かなる地への逃避行がはじまる。 とある惑星の大陸を駆け抜けるふたりが行き着いた先で見たものとは‥‥‥ 歌人でもある小説家・雪舟えまが書き継ぐSF恋愛小説。 『凍土二人行黒スープ付き[増補改訂版]』(東京創元社)から連なるふたりの旅の物語を、ぜひお楽しみください。 一章 魚の宿で 二章 まるで前世のこと 三章 左目と幼心 四章 ずっと愛の中 五章 黒スープと豆脂糖 六章 ほんとうの星 七章 凍土ふたたび 八章 命の火 2016年刊行の「凍土二人行黒スープ付き」に登場した家読みのシガとクローン人間ナガノ。約10年の時を経て、このふたりの新しい旅の物語が誕生しました。 物語の舞台は地球ではないどこかの星。 不思議な名前の美味しそうな食事や幻想的な風景とともに、 ふたりのスリリングな逃避行の旅をぜひお楽しみください。 雪舟 えま (ユキフネ エマ) (著) 1974年北海道生まれ。歌人、小説家。著書に歌集『たんぽるぽる』、『緑と楯 ロングロングデイズ』、小説『タラチネ・ドリーム・マイン』、『バージンパンケーキ国分寺』、『凍土二人行黒スープ付き 増補改訂版』、『緑と楯ハイスクール・デイズ』、古典現代語訳『BL古典セレクション① 竹取物語 伊勢物語』、文芸絵本『ナニュークたちの星座』、日記『地球の恋人たちの朝食』など著書多数。
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『書庫に水鳥がいなかった日のこと』小津夜景【和書新本定価】
¥1,980
「遠い誰かが書いた漢詩が、そのつどわたしの手の中にある。遠さは変わらない。百年は百年のままだし、千年も千年のままだ。それでも届いてしまうのだから妙な話で、この本はそんな可笑しさを綴った手帖になった。」 漢詩の小宇宙を垣間見せてくれる現代語訳と日常の出来事や思索が地続きになった不思議な魅力のあるエッセイ『いつかたこぶねになる日』に続く「漢詩の手帖」の2冊目です。 南フランス、ニース暮らしのこと、幼い頃の思い出、読んだ本のこと、旅や音楽のこと。そんな日常のすぐそばに、あるものは1500年以上も前の中国で、またあるものは150年前の日本で詠まれて漢字に結晶した詩人の思いがいつもある。読んでいる私たちが日ごろ感じるじわじわとした焦燥感や閉塞感を取り払ってくれるような広さや静けさがあります。 『書庫に水鳥がいなかった日のこと』 小津夜景/素粒社
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『ストーナー』【和書定価新本】
¥2,860
私たちは歳を重ねてくると、ふと「結局、何者にもなれなかった人生たったな」と、ある種の安らかな諦めを感じることがあるのかもしれません。だけどこれで良かったと、心の底からそう思える瞬間をこの作品は見事に描きます。文学者の道に挫折した冴えない田舎の老教授が「あのとき気づけなかった」人生の煌めきを再発見する、尊く美しい小説です。 『ストーナー』(ジョン・ウィリアムズ著/東江一紀訳/作品社)
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『CITIES AND PEOPLE』シンボケンタ【和書定価新本】
¥2,200
都会に集まるお互いに交わることもほとんどない人々。その流れをずっと眺めていると、ささやかな偶然の交わりや人の飾らない素朴な所作を見つけて、心が和むことがあります。 あるいは、のっぺりとしたビル群やバチバチに作り込まれたショップのファサードの隙間に、誰の意図からもこぼれ落ちた無造作な配管や壁面を発見して、都市の隠れたレイヤーがあらわになる。それは、この街の素顔を見つけたようで、土地への愛着がぐっと増すように感じます。 このスケッチ集には、そんな小さな幸せの断片がたくさん集まっています。 「退屈な場所だな」 イラストレーターでゲーム・クリエイターのシンボケンタさんは、10年間暮らしたカリフォルニアから東京に移住した当初、そんなふうに感じていたといいます。暮らしはじめた東京に「どこか外からこの街を眺めているような」よそよそしさを抱いてしまう。 そんなシンボさんを救ったのはスケッチでした。 「街を歩き、景色や光景を見て、絵を描く」 その習慣は、彼を東京の内側に引き込んでくれたといいます。 「そんな東京へ、最初は斜に構えててごめんねという気持ちと、今の素直な愛着を詰め込んでラブレターとしてスケッチをまとめた」 それがこの本です。 きっとみなさんも目にしたことがる風景が描かれているし、今まで見逃していたかもしれない小さな幸せを探したくなるんじゃないかと思います。 『CITIES AND PEOPLE』 Kenta Shimbo シンボケンタ
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"CREATURE"(英語版)ショーン・タン【新本洋書定価】
¥3,740
ショーン・タンの画集”CREATURE”をUK版で仕入れました。 (日本語版のおよそ半額となっています) 『アライバル』や『セミ』、『遠い町から来た話』など、孤独感と優しさと懐かしさが言葉のないところに湧き上がる素晴らしい絵本を生み出してきたショーン・タンの作品集。25年の作家活動のなかで描き貯めてきた愛らしく禍々しくもあって個性的なクリーチャーたちのスケッチや絵画作品とその解説、創作にまつわるエッセイからなる一冊です。 日本版ではテキスト部分を岸本佐知子さんが翻訳されました(そちらももちろんおすすめです!)が、こちらは英文です。224ページ、156点の図版、A4より少し幅広の判型、上製本といった造本の仕様はほぼ同じです。ショーンのテキストを原文で読みたい方、図版を中心に楽しみたい方にはこのUK版もおすすめです。 “CREATURE” Shaun Tan / Walker Studio ¥3,740円(税込) ※参考:日本語版(求龍堂刊)¥6,930円
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『Letter』【和書定価新本】
¥3,300
ボルドー色のクロス装に金の箔押し、小口は天金で、手に収まりのいい小ぶりな上製本。一見して素敵なこの本は、ミナペルホネン・皆川明が日々の言葉を綴った一冊です。 日常の中から素朴で普遍的な美しさを取り出して見せ、長く愛されるファッション&インテリア・プロダクトを数多く生み出した彼は、日々どんなことを感じ、思いつき、言葉に残したのでしょう。 「デザインという実体として残る事とLetterという想いの言葉の関係が互いに響き合いながら私の生きる支えとなっていることを深く感謝しています。」 彼がLetterと名付けたこのテキストは、ウェブストアから発送する服に添えた1枚の紙に記されていたもの。2011年から2018年まで毎週1回書き続けてきたものがこの本になりました。顧客への手紙のような日記のような詩のような言葉。生まれたばかりの曖昧なイメージや記憶を捉えようとした、彼の創造の井戸へ潜って掬い出そうとした、一瞬で消え去ってしまいそうな生活の手触りを書き留めようとした、そんな彼の日々の意識の動きを私たちも感じることができます。 『Letter』皆川明/つるとはな 【出版社のウェブサイトより】 https://www.tsuru-hana.co.jp/books/letter/ ミナ ペルホネンのウェブサイトで人気のページ「Letter」は、オンラインでの服の販売とともに2011年から始まった。皆川明の手書きの詩と写真を、週替わりで用意し、一枚の紙に印刷して、品物に同封するささやかな試み。ウェブサイトでの連載も同時にスタートした。 「Letter」は、文字通り皆川明からの短い手紙のようであり、詩のようであり、呟きのようでもある。服をつくる気持ちの底のほうにあるこれらの言葉は、わたしたちが暮らすこと、生きてゆくことの惑いを、静かに整えてくれる。 「Letter」は読む者のこころに触れる親密な言葉の集まりだ。どこを開いて読んでもかまわない。くり返し手が伸び、任意のページに惹きつけられる、こころの辞書。くり返し手が伸びるのは、装幀の手触りにも理由がある。 装幀はサイトヲヒデユキが担当。ミナ ペルホネンの印刷物を手がけ、2019年、ニューヨークの老舗リッツォーリが刊行したミナ ペルホネンの本『ripples』のアートディレクションも手がけた。本書『Letter』の装幀は、「クロス装、箔押し、天金、角丸、スピンつき」。刺繍やベルベット、レースなど、忘れられつつあった素材や手法を甦らせるミナ ペルホネンの服のように、本書は古き良き装幀の素材、手法を採用した、特別な仕上がりになっている。
