









『光る夏』鳥羽和久【和書定価新本】
¥1,980 税込
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私塾を経営し、教育者として研究と執筆、実践を続ける鳥羽和久さんは、既存の制度や概念から子どもたちを見るのではなく、今、ここにいる子どもひとりひとりを観察し深く関わることを大切にしてきたと、これまでのご著書から感じます。
その鳥羽さんが、もう一つのライフワークとして続けてきた旅を初の小説として綴った一冊。インドネシア、キューバ、スリランカ、メキシコ、イタリアなど、各地の歴史や文化、政治への深い理解が重層的に織り込まれ、人々との出会いや心の交流が印象的に描かれます。
旅先で交わる人々やその集まりとしてのコミュニティや国々への想像力が、教育者としての鳥羽さんの姿勢と同じ情熱の表れとして感じられます。
【出版社による紹介文】
本書に綴られる断片的なストーリーは、読むたびに印象が変わる不思議な吸引力を持っている。一つ一つのエピソードが小さく沸騰しながら、時に結び付き、時に離れて、途切れない波紋のように読んでいる自分の心奥に広がり、揺れながら漂い続ける。──解説・石川直樹
「旅とは、別の生に入っていく経験である。その土地の匂い、身体、空気、時間、言葉の訛り、まなざし、無関係な音に巻き込まれ、自らが形を失い、ひとつの地図になるような運動である。でっち上げられた死んだ関係性ではなく、生きたままそれらと交わりたいと思った」
ジャワ島、ハバナ、スリランカ、メキシコ、アッシジ、ドーヴァー、クレタ島……世界の旅先で出会った、曰く言い難い体験の数々。世界のどこに行っても自己変革が起こるわけではなく、それで人生が変わるわけでもない。それでも、旅はいつまでも面白い。晶文社スクラップブックの人気連載を全面改稿し、さらに書き下ろしを加えた、まったくあたらしい紀行文学。
"民族、宗教、言語、感覚、制度──こうした要素が異種混交的に存在する土地が好きで、そこで自分の思考が地滑りを起こすこと、「何か」を見極めるのではなく、「いったい何が起きているのか」という出来事に巻き込まれること。そういったものを求めて旅を続けてきたと思う。"(あとがきより)
【目次】
ラヤンラヤンの風
バリ島のゲストハウス
ハバナのアルセニオス
スリランカの教会に花束を
受難のメキシコと今村
オルセー美術館のサイ
アッシジ、小鳥への説教
白い崖に立つ兵士の幽霊
その男メネラオス
ハワイの神々の囁き
世界でいちばん熱い夏、光る夏
『光る夏』
鳥羽和久/晶文社
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