『いちにち いちにち』【和書定価新本】
¥1,650 税込
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「痛みや苦しさは、創造することで軽減します。」
グラフィックデザイナーの柏木江里子さんは、がんで亡くなる前の最期の日々、ベッドで花を描いて友人たちへ手紙や葉書で送りました。友人のすすめで絵を型におこして手ぬぐいをつくることにも取り組むなかで、創ることに救われた思いを柏木さんはそう語っています。
この本は柏木さんが友人たちに送ったり手元のスケッチブックに残した絵を集め、友人で文筆家の青木美詠子さんが言葉を添えたもの。
技巧を凝らそうと意図したふうでもなく、素朴すぎもしない、そこにある花を鉛筆やペンで写し取ることにただ没頭したような丁寧な柏木さんの筆致は、それを描いて過ごした時間を私たちに想像させる余白が豊かにあります。
側にいて察せられる、あるいは察せられない死にゆく、生きようとする柏木さんの思いをめぐる、側にいる人々のほうの思い。彼女の生と死、あるいはそれぞれの生と死を想いながら平穏に生きることへの強い思いや自ずと湧き上がる言葉。いろいろなものが、青木さんの少ない言葉のなかにずっしりと、あるいは軽やかに表れます。
「もしかすると江里子さんが生きている時より、江里子さんのことを考えていることが多くなったかもしれない」と、青木さんは書きます。
『いちにち いちにち』
絵 柏木江里子
文 青木美詠子
信陽堂
私家版として刊行され1000部が完売したのち、信陽堂版として刊行されたのが本書。
信陽堂と柏木さんの関わりについて、ブログに書かれています。
https://shinyodo.net/diary/43/
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